命の約束 第一章 人生の終わり(7)生まれ変わっても一緒になりましょう

スピリットファースト

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第一章 人生の終わり
(1)2013年2月25日 早朝
(2)夢の中で・・・
(3)朝起きると死んでいました。
(4)死神?
(5)死んでも死なない?
(6)葬式の日

第一章 人生の終わり

生まれ変わっても一緒になりましょう

「はい。着きましたよ。」

今度もまた、一瞬だった。

本当に時間って関係ないんだな、そう思いながらゆっくりと目を開けると、目の前で夫がテレビを見ていた。

 

え? いきなり? いやいや、心の準備できてませんよ。

 

まるで恋する乙女のようにどぎまぎしていると、キッチンから生きている私が戻ってきた。

お茶をテーブルに置くと、二人は無言でテレビを見はじめ 、そして、同じところで笑う。

とてもじゃないけど、今伝える状況じゃない。

 

「なんか、こんな状況じゃ、伝えにくいんだけど。あまりにも日常過ぎて・・・」

「そうですか?それじゃあ、還暦のお祝いで何かプレゼントすることにして、その時、手紙で渡したらどうですか?」

「なるほど!それ、いいね! そう言えば、娘たちが何かお祝いを考えてくれていたみたいなんだけど。」

「ああ、確か長女さんが、フォトブックをプレゼントしようって、言ってませんでした?」

「そういえば! そんなこと言ってた! それで、結婚式の時の写真を預けたんだよね。

確か、みんな一言ずつ、メッセージを添えよう、って言ってたな。

だけどその時は思い浮かばなくて保留にしてたんだよね。よく知ってるね!」

「ええ、まあ、一応全部把握してますよ。ガイドなんで。」

「すごいね!!それじゃあ、そのフォトブックに、この言葉を添えるように自分に言ってみる!

どうやって伝えたらいいかな。」

「直接、耳元で囁いてみてください。それがダメなら、他の手でいきましょう。」

「わかった!やってみる。」

 

私は、ソファーに座って、テレビを見ている自分の横に座って耳元で囁いてみた。

「お父さんにプレゼントするフォトブックのメッセージ、

『生まれ変わっても、また一緒になりましょうね。』にしてね。」

念のために、二、三回囁いてみた。

「伝わったかなー。反応ないんだけど。」

「じゃあ、一応念のためにこんなシンクロ起こしておきましょうかね。」

「え?シンクロ?シンクロって何?」

「あれ、シンクロご存知じゃない?

シンクロっていうのはですね・・・って、知らないなら、説明してもわからないと思うので、まあ、見ていてください。」

そう言って、レイは指をパチンっと鳴らした。

すると、二人で見ていたテレビがちょうどC Mに変わった。

結婚雑誌のCMで、二人の幸せそうな結婚式のシーンが映し出される。

次の瞬間、女性が信じられないことを言ったのだ。

「生まれ変わっても、また一緒になろうね。」

私は、びっくりした!

ええーーーー! こんな偶然ってある?

ビックリしてレイの顔をみると、レイは得意げに笑った。

え?まさか、あなたの仕業????

 

レイは、CMを使って私にメッセージを送ってくれたのだ。

そういえば、聞いたことあるな、そんなこと。

CMやラジオの声や、雑誌や本で目に飛び込んでくるメッセージは、天使や宇宙からのメッセージだよ、って。

そっか、これがシンクロニシティってやつか。

なんだ、送ってくれていたのは天使じゃなくて、ガイドだったのか!

こうやって、ガイドを通して私のメッセージを自分自身に送っていたわけね。

私は、何となくその手法を理解した。

 

それで、シンクロのCMを見ていた二人は、どんな反応? 気づいてくれたかな・・・。

私はちょっと期待して二人の様子を観察した。

が、しかし、こちらの期待とは裏腹に、二人ともに全くもって反応なし・・・。

夫に至っては、CMの間にトイレに立つ始末。

大丈夫か? 伝わるのか? 不安げな顔の私を見て、レイはこう言った。

 

「まだまだ、これからですよ。チャンスが来たら、また、本人の耳元で囁くんですよ!」

そう言って、彼はまたパチンと指を鳴らした。

と同時に、私の携帯が鳴り始めた。

あ、携帯鳴ってる!携帯どこだっけ? と探していたら、

「はい、もしもし? あ、マミ? どうした?」

と、生きている私が電話を取った。

そっか、私の携帯だけど、私のじゃなかった・・・(汗)

どうやら長女からの電話らしい。

「ああ、お父さんのフォトブックのメッセージね。

そうねえ。考えてたんだけど、なんにしようかなー。」

またしても、グットタイミング!!! なんてシンクロ!!

長女、グッジョブ!って感動していると、レイが大きな声で促してくれた。

「何してるんですか! 今ですよ! チャンスは!」

はっと我に返って、私は慌てて自分の耳元でもう一度囁いた。

すると生きている私は、信じられないことにこう言ったのだ。

「そうねえ。じゃあ、こう書いといて。『生まれ変わっても、また一緒になりましょう。』って」

つ、伝わったーーーーーー!!

信じられなかった。なんか、すごく嬉しかった。

わけもわからず、生きている自分がその言葉を口にしていたことに。

またしても、レイが魔法を使ってチャンスをくれたんだ。本当に不思議だ。

「じゃあ、よろしくね。」

そう言って電話を切ったと同時に、夫がトイレから戻って来た。

「マミから? 何かあった?」

「うん、今度の還暦のお祝いの会についての確認。」

「ふーん。よろしく。」

そう言って照れくさそうに笑う夫の顔を見て、私は思い出した!!

これって、あの時の! そう、あの時、突然それを伝えようって思ったんだよね。

電話を切った後、あんなことよく言えたな、って思って照れくさくなったんだけど、

でもなんか、すごく幸せな気持ちになったんだ。

その数週間後、還暦のお祝いを家族でやって、それで娘たちがフォトブックを夫にプレゼントしてくれたの。

素敵なフォトブックだった。

娘たちの気持ちもこもっていて、こりゃ、泣くでしょ、お父さん、って娘たちと楽しみにしていたのに、

一滴の涙もこぼさなかったのよね。お父さんは。  

あの時の閃きは、死んだ私の思いと、レイのミラクルのおかげだったんだ。

何だか、謎が解けたようで嬉しかった。

 

「なんか不思議な感じ。私、さっきまで忘れていたけれど、この時のこと思い出したよ。」

「そう、思い出しましたか。よかった! みんな忘れていますからね。

これから、色んな奇跡を起こせますよ。

こんな風に、また過去と現在と未来を行き来してみましょう。

そうやって自分の人生を振り返るのって大切だから。

きっと、その時々で、色んなシンクロが起こっていて、

大切なメッセージを受け取っていたことがわかると思いますよ。」

「え、まだ他にも行くの?」

「はい。全ては、これからです。」

そう言ってレイは、どこからともなく分厚いマニュアル書を取り出した。

 

メンタル・ライフコーチ 大津 真美

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長崎大学教育学部小学校教員養成課程(教育心理学専攻)卒業後、福岡県久留米市内の精神科病院にて心理士として一年半勤務。その後、セラピストとして10年活動しイン...

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