命の約束 第一章 人生の終わり(3)朝起きたら死んでいました。

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第一章 人生の終わり
(1)2013年2月25日 早朝
(2)夢の中で・・・

 

第一章 人生の終わり

朝、起きたら死んでいました

 

私は、悪夢が覚めていますように・・・と祈りながら、恐る恐る目を開けた。

目を開けると、そこは霊安室だった。

寝ているのは、やっぱり私。

 

夫は、静かに横たわっている私の側に呆然と立ち尽くし、その隣に私も立っていた。

しばらくすると、嫁いで少し離れたところに住んでいる長女が霊安室に入って来た。

長女とは、つい昨日会って話をしていたのに、まさかこんな形で会うことになるなんて・・・。

恐る恐る私に近づいた長女は、

「どうしたの?お母さん、 何があったの?」

そう言って、私の頬をなでた。

「そんなこと、お母さんが聞きたいよ。」

私もそう答えたけれど、もちろん彼女には届かなかった。

 

私たちはみんな、静かな霊安室の中で、何が起こったのか訳がわからずにいた。

でもこれだけは、はっきりしている。

どうやら私に、朝は来なかったらしい。

そう、認めたくないけど、

朝起きたら、私は死んでいた。

 

「そっか。神様は、明日が来るなんて、約束してくれてないんだ。」

 

私は、この時やっと悟った。

あまりに強烈だった。

あまりに強烈だったからだろうか、後から長女が同じことを言い出した。不思議だ。

 

今日という一日が最後の一日になるかもしれない。

そんなこと知っていたけど、まさか自分の身に起きるなんて思ってもいなかった。

私は、ここにいるのに、もう誰も気づいてくれない。

 

一生懸命、

「私、ここにいるから。大丈夫だから」

って言っているのに、伝わらない。

 

死ぬってさ、消えるんじゃなかったの? 体も心も魂も。

いるのに見えないって、消えるより辛いよ。

話したいのに、伝えたいのに話せない、伝わらないって、消えるより辛いよ。

寂しいよ。

死んだら綺麗さっぱり、全ての記憶も意識も消えちゃった方が、どれだけ楽だろう。

死んだのは体だけで、それ以外はこれまでと一緒だなんて・・・。

まさか、私は、このままでずっと生きていかなきゃならないの?

いや、死んでいるから、生きていくっていうのは変だな。

でも、生きているよな。

死んでいるけど、生きてる?

それじゃ、人って死なないわけ?

あーーーー! もう、意味がわからん! 

 

私は、自分の死は理解できたけれど、

それなのにこんなにはっきりと意識があって、ちゃんと生きている、

ということの意味がわからずイライラした。

でもどうすることもできず、私はただただ黙って、

霊安室に寝ている自分を見ていることしかできなかった。

 

メンタル・ライフコーチ 大津 真美

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長崎大学教育学部小学校教員養成課程(教育心理学専攻)卒業後、福岡県久留米市内の精神科病院にて心理士として一年半勤務。その後、セラピストとして10年活動しイン...

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